昭和51年12月12日、月曜日。
僕が生まれた日のことを覚えていますか?
とっても小さくて保育器に入らないといけないぐらいだったね。
今では、お父さん、お母さんを見下ろすほど大きくなりました。
思い起こせばこの28年間、
何一つ不自由なく生きてきました。
それは、全てお父さん、お母さん、あなたたちのおかげです。
面と向かっては言えないけれど "ありがとう"。
お父さん。
僕が世界一尊敬する人は、あなたです。
今では僕も口が達者になり、悪態をつくこともありますが、
僕はいつもあなたの背中を見て育ちました。
"一生懸命" "精一杯" そして "勇気"
これは、あなたの背中に書いてある言葉です。
僕の男としての生き方は、あなたから学びました。
お母さん。
いつも笑顔。温かさを感じます。
悩んだとき、挫けそうなとき、いつもあなたの笑顔に支えられました。
僕は、あなたから "優しさ" "愛情" そして "強さ" を学びました。
時には優しく、時には厳しく。
人としての在り方や人生観は、あなた譲りです。
覚えていますか?
小学生の頃、サッカーの試合をよく見に来てくれたことを。
覚えていますか?
骨折した僕を、毎日車椅子で小学校に送り迎えしてくれたときのことを。
覚えていますか?
僕が車で大事故を起こしたとき、一言も怒らず無事を喜んでくれたときのことを。
覚えていますか…?
僕は、全部覚えています。
言葉では言い表すことができないけれど、心と身体で全部覚えています。
これから、僕は一家の主となり、二人で歩んでいきます。
嬉しいことや楽しいことは分かち合い、苦しいときや辛いときはともに乗り越え、
お互いを信じ、助け合いながら、愛情溢れる家庭を築いていきたいと思います。
30年後、僕らを見守る今のあなたたちに少しでも近づけるように。